nyanplingおしっこチェックセットの使い方 / 採尿のコツ
【採尿方法・使い方】
- おしっこが出始める、動かなくなったタイミングで犬猫のお尻の下に採尿器をそっと差し込む。尿の状態が安定している朝の食事の前、朝一番のトイレのタイミングで採尿しましょう。
- 採尿が終わったらすぐに容器を回収しておしっこの状態(尿色、尿量、尿pH値)をチェック。写真を撮って記録。
- 動物病院で尿検査をする場合は、スポイトにおしっこを移し替えて適切に保管。
- なるべく早く動物病院へ提出する。
使用後の採尿器は、お住いの自治体のルールに従って、速やかに廃棄してください。繰り返しての使用はできません。採取した尿を、ご家庭のトイレに廃棄する場合は採尿器をトイレに流さないように注意してください。
動物病院に提出する場合は、獣医師の指示に従って、採尿後すみやかに提出してください。採取した尿を常温で保存するのか、冷蔵か、採取後何時間以内に提出するのか等、獣医師によって見解が異なります。初めて動物病院で尿検査を行う場合は、採尿を行うタイミング、尿を持参する際の注意点などを、事前に動物病院でご確認ください。
※スポイトの容量は減りますが、動物病院での尿検査に必要な量(5ml程度)は確保しています。
ニャンプリングに付属するpH試験紙の使い方
試験紙のチャートの部分全体を3秒間尿に浸してください。尿は性状が変化しやすいため、排尿直後の尿をすぐにチェックしましょう。pH試験紙の中央の黄色い部分の色が変化します。尿に浸した直後の色でpH値を測定してください。写真を撮って記録したい場合は、試験紙の色も変化しやすいので、すぐに撮影しましょう。
また、pH値は日中変動します。食後の尿はpH値が高くなるので、正確なチェックができません。一日のうちで、最も尿のpH値が安定している食前の朝一番の尿をチェックしましょう。pH試験紙はパッケージに入れ密閉して保管し、3年程度を目安に使うようにしてください。
【猫の採尿のコツ】
- ・おしっこが出始めると動かない子がほとんどなので、そのタイミングを狙って容器を差し込む。
- ・飼い主様が焦らずゆっくりとした動作で落ち着いて行動する。
- ・慣れないうちは、おしっこが出始めてから容器を差し込んでみる。
- ・普段から猫のストレスにならない範囲で、トイレ中の様子を観察しておく。
- ・音や動きを最小限にするため、事前に容器を袋から出しておいたり、必要なら容器をカットしておく。
- ・ドーム型や上から入るトイレなどを使用している場合は、可能なら蓋をはずしても排尿するように事前に練習しておく。採尿には、フラットで大きなトイレがおすすめです。
- ・採尿器は広い面でおしっこをキャッチできますので、必ずしも後ろから容器を差し入れる必要はなく、横でも前でも尻尾の下あたりに容器を差し入れることができれば成功しやすいです。
ねこ社員の場合…
ユーザー様からのアドバイス
- ・カットして高さを低くしておくと、採尿されていることに気づかれずに採尿できた。採尿になれたのか、今ではカットしなくてもできるようになった。
- ・トイレ中に近づいても警戒されないように、まずはトイレ中に近寄るトレーニングをした。
- ・物陰に隠れて、気配を消して音もなるべく出さないように気を付けた。
※トイレ中に近づくこともできないようなデリケートなペットは直接採尿が難しいですが、定期的なおしっこチェックはとても大切ですのでストレスにならない範囲でチャレンジしてください。どうしても難しい場合は、動物病院にご相談ください。
【うちの子の尿色・尿量・尿pH値を知っていますか?】
ニャンプリング付属のマニュアルには、獣医師監修の犬猫用おしっこカラーチャートを掲載。「うちの子のいつもの尿色」を把握しておくことが大切です。NGカラーに近い色だった場合や、キラキラとした不純物が見えた場合には、なるべく早く獣医師へご相談ください。診察の参考になることもありますので、写真で記録することをおすすめします。
尿色
うすい透明な黄色が正常な色です。
ニャンプリングに付属している、猫犬兼用おしっこカラーチャートと見比べてチェックしましょう。赤・茶・緑・白っぽい色や、濁った尿だった場合は、すぐに動物病院で尿検査を受けましょう。
尿量(回数も)
1日にトイレに行く回数、1回あたりの尿量は個体差がありますので、うちの子のいつもの尿量を把握することが大切です。尿量が減った、トイレに何回も行くといった症状がある場合は、結石・結晶など排尿が難しい原因がある可能性があります。反対に、尿量が増えると腎臓の機能が低下している可能が考えられます。
尿pHについて
犬猫の尿は、健康状態を把握するための大切な指標です。健康な犬猫の尿のpH値は6.0~6.5※とされています。尿のpHは高くても低くても尿中に結晶や結石が出来やすくなり、膀胱炎や尿石症、結石などの泌尿器トラブルの原因になってしまいます。健康な時からうちの子の尿の状態を把握することが大切です。月に1回程度の自宅での尿チェック+動物病院での定期的な尿検査を受診しましょう。
※尿pH値の正常な範囲は、獣医師によって見解が異なります。
※尿pH値に左右されない疾患もあります。
不純物
キラキラ光っていたら、結晶尿である可能性が高いです。結晶が凝集して大きくなったものが結石と呼ばれています。症状が進行すると命に関わる危険がありますので、なるべく早く動物病院を受診しましょう。
自宅で採尿ができれば、愛猫愛犬はお留守番で尿だけを動物病院に持参して尿検査することが可能になります。上記に記載した内容以外にも、ニオイがいつもより甘い匂いがする、いつもより陰部をなめたり、大きな声で鳴くなど、気になる行動や症状があると感じたら、なるべく早めに動物病院を受診しましょう。
【おしっこチェックの頻度は?】
理想は「月に一度のおうちでのおしっこチェック」+「3~6ヶ月に1度の動物病院での尿検査」ですが、お誕生日などの記念日・季節の変わり目、フードを変えたタイミングなどでのチェックもおすすめしています。
突然の体調不良など、何かおかしいと感じたらすぐ尿チェックできるように、ストックしておくこともおすすめです。
若くて健康な時から、チェックするメリット!
- ・体調が悪い時、シニアになった時に比較できる。
- ・ペットも飼い主もお互い採尿に慣れておくことで、いざ必要になった時に慌てずに済む。
- ・特に猫ちゃんは体調が悪いことを隠しがち。目に見える症状がでたときには、病気がかなり進行していることも。おしっこの変化に気付くことができれば、病気の早期発見に役立ちます。
いつまでも元気でいてほしい愛犬愛猫の、おしっこから分かる病気のサインをキャッチできるように、ニャンプリングで定期的なおしっこチェックを始めてみませんか?